HP Fiber Cable 400 μm 0.22 NA SMA VIS-ARコーティング

HP Fiber Cable 400 μm 0.22 NA SMA VIS-ARコーティングについて

このハイパワーファイバーケーブルは、400 μm / 0.22 NA 高OH純シリカコア光ファイバーを搭載しており、約1 Wのパワーまでしか対応できない標準SMAコネクタの制約を克服します。数百ミリワットの漏洩でもフェルール内部のエポキシが加熱され、液化して端面を覆うことがあります。これにより、減衰、局所的な加熱および急速な出力低下が発生します。

これらの課題を解決するため、本ハイパワーファイバーケーブルでは、入力端にエポキシレスなエアギャップコネクタと銅製フェルールを採用しています。この構造により30W超の高出力に対応でき、堅牢なソリューションを提供します。ケーブル両端には400 – 700 nmの可視域にわたる多層広帯域反射防止（AR）コーティングが施されており、損失を7％低減します。ARコーティングは1 MW/cm2を超えるダメージしきい値を持ちます。

出力端では、ハイパワーファイバーパッチケーブルのSMAコネクタに高耐熱性エポキシがフェルール内部に使用されているため、従来のSMAコネクタよりも高い出力に対応できます。この特長は、ファイバーに反射光が返る可能性がある場合に有利です。ただし、ファイバーへの光導入に特化したハイパワーSMAコネクタの使用を推奨します。

ケーブルの堅牢な金属ジャケットは圧縮力への優れた耐性、引張強度向上、および曲げ抵抗性の増強を実現しています。2メートルの長さにより、さまざまな用途に適応できます。

ご注意：ハイパワーエポキシレスエアギャップコネクタ内部には、通常のSMAコネクタよりも衝撃による破断リスクが若干高いサスペンデッドファイバーが含まれています。硬い表面への落下や、端面が外部表面と接触しないように注意してレーザーに挿入してください。したがって、専用ファイバークリーニングシート上での8の字清掃は推奨されません。現場で30W超の出力に通常対応可能ですが、十分な結合効率を確保することが重要です。アライメント初期段階ではレーザー出力を低減した状態で作業し、結合効率向上後に出力を上げることを推奨します。